交通難民対策にゴルフカートを活用 京急と横浜市が実証実験開始
京浜急行電鉄、横浜国立大学、横浜市が、29日から横浜市金沢区富岡西エリアで、「電動小型低速車」の実証実験を開始した。登坂力に優れているゴルフカートを活用し、急勾配な坂道が多い地域などでの交通課題の解消を目指す。地元在住の登録モニターは実験期間中、無料で利用できる。
今回実験が行われる金沢区富岡西エリアは急勾配な坂道が多く、またバス停や鉄道駅へのアクセスが難しい地域があるなど、交通課題を抱える地域が複数存在する。実験で使用される電動小型低速車はゴルフカートをベースに開発。同車両の、登坂力が優れている点と小型である点を活かし、(1)急勾配な坂の移動を補助する富岡第1地区ルートと、(2)地形的制約により既存のバス路線が運行できないため、最寄りの公共交通機関までの補完的機能を担う富岡第3地区ルートの2ルートを設定し、定時定路線の循環運行を行う。
実験期間はそれぞれ、富岡第1地区ルートは29日~11月7日、富岡第3地区ルートは11月9~18日で各10日間実施。日中1時間あたり2~3便運行し、ドライバーは京急文庫タクシーの現役タクシードライバーが担当。実験時の乗車運賃は無料で、利用者は富岡第1地区、富岡第3地区に在住の事前登録したモニターに限定する。
画像提供:京浜急行電鉄