遠隔型自動運転、1人で2台監視 福井県で世界初の実証
経済産業省(以下、経産省)と国土交通省(以下、国交省)は14日、福井県永平寺町の公道で、遠隔にいる1人の運転者が2台の自動走行車両を遠隔監視・操作する実証実験を19日から開始すると発表した。同様の実証実験が17日に愛知県豊橋市で実施されたが、公道で実施されるものとしては今回が世界初となる。実験には産業技術総合研究所(以下、産総研)が開発した自動運転レベル4相当の技術を搭載した車両を用いる。
実証実験には、ヤマハ発動機のゴルフカートをベースにした小型の電動カートを使用。試験場所は、京福電気鉄道永平寺線の廃線跡地を利用した「永平寺参ロード」の一部の約2km。
従来は遠隔にいる1人の運転者が1台の自動走行車両を遠隔監視・操作する実証実験を行ってきた。今回国交省中部運輸局より、1人の遠隔ドライバーが2台を運用する、国内初の遠隔自動運転車両の基準緩和の認定を受けるとともに、福井県警から公道実証実験についての道路使用許可を得た。この技術によって、ドライバー不足対策やコスト削減が期待できる。
両省は最寄り駅などと最終目的地をラストマイル自動走行で結ぶ「公道での地域限定型の無人自動運転移動サービス」の2020年度実現を目指して、各地で実証実験を行っている。
(写真はイメージ)
参考記事
国交省、自動運転車両予約システムの実証実験(2018/02/09)