ヒーリング音アプリでストレス軽減、個人に合わせサポート
海外スタートアップの独エンデル・サウンド(Endel Sound GMBH)は、個人向けの自動ヒーリング音生成アプリ「Endel」を26日にリリースした。Endelはさまざまなシーンに合わせてストレス軽減などをサポートするスマホアプリで、日本ではエイベックスが販売する。
人間の脳は、視覚・聴覚・触覚など常に刺激を受けるため、生活環境の中に脳疲労を引き起こすエネルギーが多く存在している。一般的な仕事環境においては、3分ごとに業務が中断され、再び手元にある仕事に戻るためには23分かかるという。これを踏まえ、ストレス軽減、集中力の維持、生産性向上をサポートする目的でEndelは開発された。
同アプリは、天気や時刻、心拍数等、さまざまなインプットをもとに、ユーザー個人にパーソナライズされ最適化されたヒーリング音を生成。リラックス・集中・睡眠モード等の目的に合わせて、体内時計に基づく独自のアルゴリズムによって、ヒーリング音をリアルタイムで自動生成する。
600人以上を対象に使用調査を行った結果、何も使用していないときと比較して「不安が減少した」と回答した人が3.6倍に、「集中力が増した」と回答した人が6.3倍に増加するなどの効果が確認されたという(Endel調べ、調査方法:経験サンプリング法)。
同アプリはApp Storeで販売。月額300円、年額2500円、生涯買い切り9800円という料金体系がある。今後もインプットの種類を増やしていくことで、より精緻なパーソナライズの実現を目指している。
エンデル・サウンドは今年1月にベルリンで創業。エイベックスがオープンイノベーションの一環として8月末に出資した。エイベックスは、同アプリのローカルマーケティングパートナーとして、日本における事業拡大をサポートするという。
画像提供:エイベックス(冒頭の写真はイメージ)