一般公道で5G活用の遠隔監視型自動運転を実証実験 KDDIほか
KDDI、アイサンテクノロジー、名古屋大学などは5日、国内で初めて一般公道において次世代移動通信システム「5G」を活用した複数車両の遠隔監視型自動運転の実証実験を行うと発表した。実験は9日に愛知県一宮市で実施される。
5GはIoT(モノのインターネット)を実現するために必要な大容量、超高速の通信を実現する規格で、商用化は2020年頃を見込まれている。
今回の実証実験は2台の自動運転車のうち1台に5Gを搭載、運転席を無人の状態として自動走行を行う。その際、遠隔にいる1名の運転手が2台を同時に監視し、緊急時には制御を行う。実証実験では、KDDIが5G自動運転車を開発・提供して5G通信ネットワークを構築・評価する。アイサンテクノロジーは高精度3Dマップを更新・作成し、ティアフォーが自動運転ソフトウェアを提供する。また損保ジャパン日本興亜が自動運転に係るリスクアセスメントを行い、自動運転専用保険・サービスを開発検討するという。
5Gのような新技術を活用した自動運転の高度化により、買い物困難者やバス・タクシー運転手不足に対する市民の移動手段としての活用、観光促進や車産業振興にもつながることを目指すとしている。
(写真はイメージ)
参考記事
完全自動運転用「ダイナミックマップ」実証実験開始 KDDIなど5G活用(2017/12/29)
自動運転車で郵便物の輸送実験 日本郵便(2018/03/12)