セブン&アイ、プラ製レジ袋を全面廃止へ 2030年を目標
セブン&アイ・ホールディングスは8日、2050年までのプラスチック使用量や二酸化炭素(CO2)排出量の削減目標などをまとめた、セブン&アイグループの環境宣言「GREEN CHALLENGE 2050」を発表した。その中で、2030年をめどにグループ全体でのプラスチック製レジ袋の使用量をゼロにするとし、使用するレジ袋の素材は紙等の持続可能な天然素材に代替することを目指すと発表した。
同社は「CO2排出量削減」「プラスチック対策」「食品ロス・食品リサイクル対策」「持続可能な調達」の4つのテーマを設定し、テーマ毎にイノベーションチームを立ち上げる。チームには、各事業会社の主管部門から執行役員以上のリーダーを選出して、2030年と2050年の目標達成に向け、グループを横断した取り組みを推進するという。
4つのテーマのうち、特にプラスチック対策については、すでに数年前からプラスチック製レジ袋の使用量削減への取り組みを進めている。傘下の総合スーパー「イトーヨーカドー」と食品スーパー「ヨークベニマル」では、2012年からレジ袋の有料化を実施。取り組みは徐々に浸透し、イトーヨーカドー食品売場でのレジ袋辞退率は、2018年度では72.7%と7割を超えている。
今後は、コンビニエンスストア「セブン–イレブン」でレジ袋削減に向けての実証実験を予定しており、紙製レジ袋の試験導入や、バイオマス・生分解性・リサイクル素材・紙などの環境配慮型素材の活用を検討しているという。
(写真はイメージ)