小6の憧れの職業にeスポーツ 男子の1位「スポーツ選手」、女子は?
化学メーカーのクラレは9日、今春小学校を卒業した子どもとその親を対象にした「将来就きたい職業」「就かせたい職業」のアンケート調査結果を発表した。 子どもが将来就きたい職業の1位は、男の子は昨年も1位だった「スポーツ選手」、女の子の1位は「教師」だった。
男の子1位の「スポーツ選手」(18.0%)の競技の内訳は、サッカーが40.9%、野球29.6%で全体の7割を占める結果となった。また今年初めて「eスポーツ」が登場。3位の「テニス」(6.1%)に続いて4位(4.3%)にランクインした。ゲームを使ったスポーツ競技であるeスポーツは、国内でプロリーグが発足し、本年の国民体育大会の競技に採用されるなど、日本でも徐々に認知度が高まっている。eスポーツを部活動として導入する高校もあり、今後子どもたちの認知や関心が高まると思われる。 スポーツ選手に次ぐ2位は昨年5位だった「研究者」(7.2%)、3位が「医師」(5.2%)、4位が「ゲームクリエイター」(4.7%)だった。昨年初登場した「ユーチューバー」(昨年13位)は、今年18位(1.4%)に入った。
女の子の1位は、「教員」(6.9%)、2位「保育士」(6.7%)、3位に「看護師」(6.4%)と続いた。昨年1位だった「医師」は9位(3.8%)と大きく順位を落した。今年4月に発表された小1の「将来就きたい職業」の調査で、女の子の1位は「ケーキ屋・パン屋」が1位、2位「芸能人・歌手・モデル」だったが、6年生の調査では身近に接することが多い職業が上位に入る結果となった。
また、男の子の親への「子どもに就かせたい職業」アンケートでは、昨年に続き「公務員」が1位となり、2位「会社員」、3位「研究者」となった。女の子の親では1位は、昨年に続き「看護師」が圧倒的人気で1位だった。また2位に「医療関係」、3位に「薬剤師」が入り、医療職が上位を占める結果となった。
同調査は、使い終わったランドセルをアフガニスタンの子どもたちに贈る「ランドセルは海を越えて」キャンペーンの協力者を対象に、クラレが2019年1~3月の期間に実施したアンケート結果をまとめたもの。男の子とその親各640人、女の子とその親各736人の回答を採用した。
(写真はイメージ)