全年齢層でチャイルドシート使用率が増加 6歳未満は初の7割超え JAF
JAF(日本自動車連盟)と警察庁は合同で自動車乗車中の6歳未満の子どもを対象に「チャイルドシートの使用状況」と「チャイルドシートの取付け状況、着座状況」の2調査を全国99カ所で実施し、21日に調査結果を発表した。全年齢層で使用率が増加し、特に6歳未満のチャイルドシート使用率が初めて7割を超えた。
チャイルドシートは本来、6歳未満の子どもを車に乗せる時に使用を義務付けられているもので、チャイルドシートを使わなかった場合はドライバーが法律で罰せられる。
実施した2調査のうち、6月1日~16日の期間に行った「チャイルドシート使用状況調査」では、6歳未満の子ども全体の使用率は70.5%(前年比4.3ポイント増)で過去最高となった。これは2年連続で上昇しており、2002年の合同調査開始以来、初めて7割を超えたが、一方で3割が依然としてチャイルドシートを使用していないという実態も明らかとなった。
また、1歳未満(88.0%)と1~4歳(72.4%)、5歳(48.0%)の使用率は、それぞれ過去最高となった。しかし、5歳の使用率は5割未満となっており、子どもの年齢が高くなるにつれて使用率が低下する傾向は例年と変わらなかった。
同時に実施された、全国16箇所(8地域)での「チャイルドシート取付け状況調査」では、乳児用・幼児用のチャイルドシートが取扱説明書通りに自動車に正しく取付けられていたのは47.6%で、また、チャイルドシートに正しく着座していた子どもは42.2%にとどまっており、取付けと着座状況についてはいまだ課題があることが分かった。
画像提供:JAF(冒頭の写真はイメージ)