オランダ・ユトレヒトに世界最大の駐輪施設がオープン
オランダのユトレヒト市に、1万2500台の自転車を収容できる、世界最大の駐輪施設がオープンした。この駐輪施設は、オランダ第4の都市であるユトレヒト市の中央駅に隣接しており、自転車と電車利用を効率的に組み合わせて利用することができる。20日付の独シュピーゲル・オンライン版が報じた。
この駐輪施設はすでに2017年に一部がオープンしていたが、今回、6500台分のスペースが新たに加わり、合計1万2500台の収容が可能になった。また、このうち480台分は2人乗り自転車など特殊な自転車用スペースとなっており、ほかにもレンタルバイクや修理・メンテナンスなどのサービスコーナーもある。場所は中央駅広場の地下に位置し、スペースの端から端までは約350メートルの広さだ。建築に要した費用総額は3000万ユーロで、ユトレヒト市とオランダ鉄道、鉄道インフラにおけるオランダ政府のタスク組織であるプロ・レイルが拠出している。
オランダ人の2人に1人は、鉄道利用に際して駅までの移動に自転車を使用しているが、駐輪施設が少ないことに対して長年、苦情の声が上がっていた。これに対しオランダ政府は2011年以降、国内で10万台分の駐輪設備を増設した。政府統計局によるとオランダにおける自転車の数は2200万台で、これは国民1人につき1.2台の計算になるという。
(写真はイメージ)