東京のハイキングスポット高尾山
高尾山は、ミシュランの日本版観光ガイドで三つ星にも選定された、東京の西、八王子にある標高599mの山である。ミシュラン選定の理由に「都心から近いにも関わらず豊かな自然が残っている山」と言われているように、都心から約50分で行くことができる手頃なハイキングスポットである。筆者は9月のシルバーウイーク後半、小学生の子供を連れて出かけてみた。
午前9時半、京王線高尾山口駅の改札を出ると、そこから山頂へと続くことになる道には、既に途切れることのない人の流れができていた。天気は晴れ。秋の清々しい空気と相まって絶好のハイキング日和である。山頂へ至る登山道は複数あり、麓から始まる登山道は1号路と6号路、稲荷山コースの3つ。中腹で1号路から2・3・4号路が枝分かれし、山頂近くに5号路がある。また中腹まではケーブルカーおよび観光リフトで登ることもできる。この日は約2時間かけて1号路から4号路を経て山頂に到着した。今回山頂に来て一番驚いたことは、実はそこから眺める絶景ではなく、その人の多さであった。ちょうどお昼時ということもあり、所狭しと敷物を広げてお弁当を楽しむ多くの人々や、高尾山頂の標識で記念撮影をするために長蛇の列を作る人でごった返していた。
その一方で一旦登山道に入れば、そこは森林浴を満喫することができる緑多き山道である。そして、ここが東京であることをしばし忘れさせてくれる。
これから紅葉シーズンを迎える高尾山。また多くの人々が秋の山道を楽しむことであろう。