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7割以上がエシカルファッションに関心 国際SDGs週間に調査 

7割以上がエシカルファッションに関心 国際SDGs週間に調査 

「国際SDGs週間」(9月22日~29日)に合わせて繊維専門商社の豊島(愛知県名古屋市)は25日、ファッションの環境意識に関するアンケート調査の結果を発表した。消費者の多くがファッションに関する社会的な課題について認識していると同時に、環境・社会に配慮したファッションを取り入れたいと考えていることが分かった。

ファッション製品の製造過程における社会的な課題の認知度は「労働環境・賃金」(69.4%)が最も高く、「動物虐待」(62.3%)、「海洋汚染」(53.2%)、「土壌汚染」(49.3%)と続いた。ファッションの社会的課題を解決する取り組みへの認知度では、「リサイクル」(50.9%)、「オーガニック」(43.7%)、「フェアトレード」(35.1%)と、リサイクルの認知度が最も高かった。

普段の生活で取り組んでいるエコについての質問では、「エコバッグを使う」が61.3%と最も高かった。リサイクルについては「ペットボトル」の44.0%に対して「衣料品」は24.2%と低水準にとどまった。認知度は高かった衣料品のリサイクルだが、実際の取り組み状況との乖離が見られる結果となった。

エシカルファッションやサステナブルファッションと呼ばれる、環境や社会に配慮したファッションを取り入れたいかという質問では、「そう思う」(19.2%)「どちらかと言えばそう思う」(52.4%)で、前向きな回答が70%を超える結果となった。また、取り入れたい理由を性別・年代別に見ると、男女ともに全世代で「社会貢献」が最多だった。

現在、衣料・繊維産業は、全世界の温室効果ガスの8~10%を排出している。また、全世界の廃水汚染の20%は衣料・繊維産業に起因し、衣服の不十分な活用とリサイクルの欠如により、毎年5000億ドルの価値が喪失しているなど、多くの問題を抱えている。ファッション業界は、全世界で2.4兆ドル規模の産業。ファッション部門での持続不可能な実践は社会的、環境的開発指標に大きな影響を及ぼすとみられている。

同調査は8月8日~27日にインターネット上で実施され、自分の洋服を半年に1回以上購入する全国の15~49歳の男女1089人から回答を得た。

(写真はイメージ)