サマータイム制度でドイツ人の29%が健康障害訴え
欧州では10月27日にサマータイムが終了し、冬時間に切り替わる。
すでに今年3月、EU議会で廃止が決定したサマータイム制度だが、この時間切り替えを理由にドイツでは、29%の人がメンタル面を含む健康障害を訴えていることが健康保険組合DAKの調べで明らかになった。23日付のツァイト紙オンライン版が報じた。
同調査はフォルザ研究所がDAKの委託で、9月18~20日にかけて1001人に対し実施したもの。それによると「時間切り替えによって少なくとも一度は何らかの問題を経験した」と回答したうち4人に3人は、「時間切り替えによって疲労を感じた」と回答。65%が睡眠障害を経験したと回答した。
EU議会は今年3月、サマータイム制度を2021年から廃止することを可決したが、制度廃止の具体的な実施時期はまだ確定していない。また、サマータイム制度廃止がもたらす功罪について、まだ十分な分析がされていないと指摘する声も加盟国内にはあるという。EUでこの問題が論議される次の機会は、12月の交通相会合だとみられている。