地元住民の観光活性化意欲 1位は岩手県

ジェイティービーモチベーションズ(東京都港区)は9月29日、全国47都道府県を対象に実施した「観光アクティベーション調査」の結果を発表した。これは住民が地域の観光活性化にどれほど意欲的かを数値化したもの。今回の調査で1位は岩手県となった。

地域における「景観・自然」「観光施設・歴史的建造物」「特産・名産品」「食文化」「歴史・文化・伝統」の5つの代表的な観光資源について、「認知」「共感」「推奨」「行動」の4つで評価し、「観光アクティベーション指数」として算出したもの。上位5位は順に岩手県(同指数624)、沖縄県(623)、京都府(622)、石川県(620)、島根県(618)となった。

観光資源の種類別にトップ2を見ると、「景観・自然」は北海道(675)と島根県(663)、「観光施設・歴史的建造物」は京都府(639)と奈良県(620)、「特産・名産品」は岩手県(661)と沖縄県(654)、「食文化」は沖縄県と香川県(ともに638)、「歴史・文化・伝統」は京都府(604)と石川県(595)となった。さらに、各都道府県について「観光で行きたい」と回答した割合は、1位は北海道(70.6)、2位は沖縄県(57.3)、3位は京都府(56.1)となった。この値を「観光誘引力」と呼んでいる。
「観光アクティベーション指数」と「観光誘引力」のどちらも高い沖縄県、京都府、北海道は、地域としての観光振興の取組みが成功しているといえる。

同調査は、47都道府県の20歳以上の男女100人ずつ、合計4700人を対象に、インターネット調査により行ったものである。

(写真はイメージ)