紅葉と雪の風景 北海道東川町の晩秋
6日、旭川市では初雪が観測された。短い秋から長い冬へと移り行くこの時期、北海道では紅葉と雪を同時に見ることができる風景に出会える。
北海道第二の都市である旭川市から車でおよそ30分、写真の町として有名な東川町を紅葉を探しながら歩いた。
まず足を運んだのは道の駅「道草館」。決して大きくない道の駅だが、東川町の観光の中心であり、施設内には洗練されたお土産ものが多数並ぶ。部屋にインテリアとして飾りたくなるコーヒーや北海道の名産野菜、また手書きの観光マップなどが観光客に人気だ。気取らない雰囲気の道草館には、町内の人も買い物に来ていた。
道草館周辺にはカエデやナナカマドがあり、鮮やかな赤い色の葉が曇り空の下でも輝いていた。黄色く紅葉しているメタセコイヤには早朝に降った雪が薄っすらと白く積もっている。気温はまだ氷点下にならないため、昼間になると雪は解け、再び黄色い木々が山に彩りを添える。白樺はすでに葉が落ち、白い幹が冬の到来を感じさせる。
町を散策すると、元東川町の町役場で現在は郷土館になっている建物の前に、黄色いカエデの
今の時期の東川町はまだ雪が積もっていないので、雪道初心者のドライバーでも安心して走れる。本格的な冬に入る前、この時期にしか見られない、紅葉と薄い雪の組み合わせという貴重な景色と季節の移り変わりを味わいに、足を運んでみてはいかがだろうか。