近年、新たなビジネスモデルとして注目を集めている「サブスクリプション（subscription）」。これに特化した第1回「日本サブスクリプションビジネス大賞2019」の表彰式が9日に開催され、グランプリには株式会社トラーナが行っている、子どもの成長と月齢に合わせたおもちゃや知育玩具を隔月で届けるサブスクリプションサービス「トイサブ！」が選ばれた。同ビジネス大賞は、一般社団法人日本サブスクリプションビジネス振興会の主催によるもの。
サブスクリプションの本来の意味は「予約購読」や「予約金」のことで、「定額制」とも言い換えられる。ビジネスモデルとしてのサブスクリプションは、顧客がサービスや商品の利用期間に応じて、料金を支払う仕組みを指している。
同振興会は“サブスク”サービスの認知拡大・産業振興を目的に今年1月に発足。賛同会員社は現在140社にのぼる。今回は“サブスク”ビジネスのさらなる活性化を目指して、より優れたサービスに対する表彰制度を設けたという。
日本サブスクリプションビジネス大賞2019の受賞者とサービス内容は以下の通り。
＜グランプリ＞
「トイサブ！」（株式会社トラーナ）
内容：月額3340円（税抜）で子どもの成長と月齢に合わせたおもちゃや知育玩具を隔月でレンタルできる。2015年に開始し、現在の利用家庭数は2200世帯を超える。
＜ シルバー賞＞
「MEZON」（株式会社Jocy）
内容：月額1万6000円から、シャンプー・ブロー・ヘアケアに特化したメニューで提携約400の美容室に通い放題のサービス。2018年から開始し、現在利用者は2万5000人を超える。
＜ブロンズ賞＞
「Optune」（資生堂ジャパン株式会社）
内容：パーソナライズ・スキンケア・ブランド「Optune」による、毎日その時々で変わる肌と肌環境に合わせたケアを自宅のIoTマシンを通じて月額1万円（税抜）で利用できる。2019年7月より本格展開を開始した。
＜さくらインターネット賞＞
「GooPass」（カメラブ株式会社）
内容：月額5800円（税抜）から約750種類のカメラ機材が入れ替え交換利用し放題というサービス。2018年から開始し、現在ユーザー数は1万人を超える。
＜GMOペイメントゲートウェイ賞＞
「ダイソンテクノロジープラス」（ダイソン株式会社）
内容：ダイソン製品を「試す。実感する。続ける。」をキーワードにしたサービス。月額1100円(税込、サポート含む)から掃除機、ヘアードライヤーや空調家電などを自室で利用できるサービス。
＜Paidy賞＞
「ネット宅配クリーニング『リネット』」（株式会社ホワイトプラス）
内容：月額390円（税抜）で早朝・深夜集配や毛玉取り・毛取りが利用し放題というサービス。2009年から開始したサービスで、現在登録会員数は35万人を超える。
画像提供：日本サブスクリプションビジネス振興会