ドイツ クリスマスマーケットめぐり2019(1)王道バイエルンのおすすめ3都市
ドイツの冬の風物詩、クリスマスマーケット。クリスマスまでの4回の日曜日を過ごすアドベント(待降節)と呼ばれる時期に、各地で繰り広げられる一大イベントが今年も開催されています。
数あるクリスマスマーケットの中でも、バイエルンの美しい街並みと豊かな伝統色が魅力的な、王道3都市のクリスマスマーケットを紹介します。
(1)ニュルンベルク
クリストキントと呼ばれる天使に扮した女の子が毎年、開幕を宣言するセレモニーで知られる、ニュルンベルクのクリスマスマーケット。クリストキントとは「純真な子どもの心を体現した天使」と言われ、ドイツ南部ではサンタクロースの代わりにクリスマスにプレゼントを持ってくるお使いだとされています。2年に1回新たに選ばれるクリストキントは、16~19歳のニュルンベルク在住の女の子の中から選出される「ご当地アイドル」みたいな存在なのです。クリスマスマーケットの開会宣言だけでなく、任期期間は老人ホームなどを慰問したり、さまざまな奉仕活動を行います。
今年、その栄えあるクリストキントに選ばれたのは、19歳のベニグナ・ムンジさん。父親側がインドにルーツを持つというベニグナさんは、ニュルンベルクのクリストキントの長い歴史の中でも初めての、多文化的なバックグラウンドを持つクリストキントとなりました。
https://www.christkindlesmarkt.de/
*2019年は12月24日まで開催
(2)ローテンブルク
中世のままの城壁と街並みがロマンチック街道の中でも高い人気を誇るローテンブルク。もともとロマンチックな雰囲気あふれるこの街に、クリスマスマーケットの明かりがともると…ロマンチック度倍増となります。大都市のクリスマスマーケットのように、スペクタクルな遊園地や巨大なクリスマスツリーが登場するわけではありませんが、街の雰囲気に合ったこぢんまりとした感じが郷愁を誘います。
石畳の路地を抜けると現れる小さなクリスマスマーケット。温かみのあるクリスマスの伝統を感じさせる、おすすめの街です。
https://www.rothenburg-tourismus.de/veranstaltungen/reiterlesmarkt/
*2019年は12月23日まで開催
(3)アウクスブルク
バイエルン第3の規模を誇るアウクスブルクは、古い歴史を持つ人形劇シアターの町としても有名です。クリスマスマーケットが始まると、同時に市街中心部のさまざまなショーウィンドーに、クリスマス限定人形劇が登場するのもこの町の名物です。
そして地元パン屋ヴォルフのバウムクーヘン屋台もおなじみ。パン職人が常駐して特製オーブンでバウムクーヘンを焼き、ほかほかの焼き立てを食べられるという趣向です。残念ながら今年は、この趣向が木曜~日曜まで限定となってしまいましたが高い人気を誇っています。クリスマスマーケットはまるで、子どもの夢をかなえてくれる、大きなおもちゃ箱のような空間なのです。
https://augsburgerchristkindlesmarkt.com/
*2019年は12月24日まで開催
(in association with the GNTB/協賛:ドイツ観光局)