福島に世界最大級の水素製造拠点、3月より稼働開始
経済産業省は13日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と技術実証事業で整備を進めてきた、世界最大級の再エネ由来の水素製造施設「福島水素エネルギー研究フィールド(EH2R)」が3月より稼働を開始することを発表した。製造された水素は東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会でも利用される予定。
水素は、再生可能エネルギーから製造が可能で、使用時に二酸化炭素を排出しないことから、脱炭素化を実現するため世界各国で製造から利用まで様々な取り組みが進められている。「福島水素エネルギー研究フィールド(EH2R)」は世界最大級となる10MWの水素製造装置を備え、再エネの導入拡大に伴って発生する余剰電力を水素に変え、貯蔵・利用する技術(Power-to-Gas)の実証を行っている。
製造した水素は東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会で燃料電池自動車や聖火リレートーチの燃料としても使われる予定。日本の技術力を世界に発信するとともに、福島新エネ社会構想(2016年9月策定)に基づき、福島県内を中心に幅広く水素利活用を進めていくという。
画像提供:経済産業省