TRI-ADが自動運転用の高精度地図生成実験に成功

TRI-ADが自動運転用の高精度地図生成実験に成功 

トヨタの自動運転ソフトウェアの先行開発を行うトヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント(以下、TRI-AD)は10日、自動運転に必要な高精度地図を生成するパートナー企業との実証実験に成功したと発表した。今回の実証実験では、専用の計測車両を使用せずに衛星や一般車両から得られる画像データなどを元にして、自動運転に必要な相対精度50cm以下の地図を生成した。

NTTデータと宇宙インフラ分野の米マクサー・テクノロジーズ社らと3社合同で2019年4月25日より実施した共同実験では、衛星画像から地図以外の要素を自動的に解析・除去して地図情報のみを自動抽出することに成功した。東京23区と海外6都市で相対精度25cm程度の地図を生成できた。

また同社と車載センサーのCARMERA社との実験では、東京23区と米国2都市で、一般車両に搭載可能なドライブレコーダーを使用した自動地図生成技術を検証。ドライブレコーダーのデータのみで相対精度40cm程度の地図生成に成功した。

加えて地図情報のオランダ、トムトム社およびオランダ、ヒア社との実験では、TRI-ADが集めた車両データからそれぞれの地図生成プラットホーム上での一般道高精度地図の生成・更新に成功した。

これらの実証実験の結果について、TRI-ADの副社長マンダリ・カレシーは、「人々にとって自動運転がより安全で身近な技術となる未来にまた一歩近づいた。さらに精度を向上させるため、今後もパートナー企業との連携を進めていく」とコメントした。

画像提供:TRI-AD(自動生成された高精度地図)

 
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