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ヤマト運輸と佐川急便が上高地地域で共同配送を開始 環境改善と業務効率化に期待

ヤマト運輸と佐川急便が上高地地域で共同配送を開始 環境改善と業務効率化に期待

ヤマト運輸と佐川急便は16日から、長野県松本市安曇上高地、安曇乗鞍、安曇白骨の各地域で共同配送を開始すると発表した。対象地域では両社のトラックが排出するCO₂削減による環境負荷の軽減や、両社からの配達荷物を一度に受け取ることができるなどの利便性向上が期待される。

長野県松本市安曇上高地は国立公園内でのマイカー規制を実施するなど環境配慮の先進地域で、トラック配送によるCO₂の排出が課題となっている。一方、物流業界では宅配荷物の増加と労働人口の減少から配送ネットワークの維持が課題となっている。これらの地域課題の解決に向け、両社は今回の宅配荷物の共同配送に至ったという。

共同配送の方法は、配達時には佐川急便松本営業所が配達を請け負った対象地域への荷物をヤマト運輸松本今井センターへ渡し、ヤマト運輸松本今井センターで両社の対象地域への荷物を集約して、配達する。

集荷時は、対象地域の利用者が佐川急便松本営業所に依頼した集荷をヤマト運輸松本今井センターが集約して行い、佐川急便松本営業所の担当者がヤマト運輸松本今井センターで集荷した荷物を回収して、発送するという流れ。

ヤマト運輸によると、今回の共同配送の実施により、走行距離、積載重量から試算したCO₂排出削減量は年間で32.8t、削減率は34%になるという。

対象地域には、ヤマト運輸、佐川急便両社のトラックが排出するCO₂削減による環境負荷の軽減や、両社からの配達荷物を一度に受け取れるメリットがある。

また、ヤマト運輸は配達・集荷する荷物の増加による生産性の向上を、佐川急便は営業所全体での輸配送業務見直しによる集配業務の効率化が見込まれる。

同事業は国土交通省が定める物流総合効率化法による長野県初の認定事業となる。

(写真はイメージ)