自己隔離したい人とホテルをマッチング 「ホテルシェルター」プロジェクト
宿泊業・不動産業にまつわるテクノロジースタートアップCHILLNN(チルン・京都府京都市)は4月29日、「ホテルシェルター」プロジェクトを「HOTEL SHE, OSAKA」にて5月1日から開始することを発表した。
「ホテルシェルター」は稼働率が低くなっているホテルと、自宅以外に安全な仮住まいが必要な人をマッチングさせるプロジェクト。スーパーなどで働くエッセンシャルワーカーや電車通勤を余儀なくされているサラリーマン、高齢者と同居しており買い物に行くことすら不安な家族、家庭内環境に問題があって自宅にいること自体が精神的苦痛となるなど、自宅にいることに不安や課題がある人に向けて、ホテルをシェルターとして貸し出す。
まずは5月1日から関連会社L&G GLOBAL BUSINESSが運営する「HOTEL SHE, OSAKA」にて、シェルターとしてゲストの受け入れを開始する。1泊の料金は税込3300円~(2名1室は税込4400円~)で、最低7泊以上の利用が前提となる。
「HOTEL SHE, OSAKA」での運用開始にあたって、感染症専門医でKARADA内科クリニック院長の佐藤昭裕氏が監修した運用ガイドライン(β版)を策定。また、滞在中の体調不良などに対して、オンライン診療を受けられる動線も用意するという。
現時点では「ホテルシェルター」としての自社ホテルの運営は休業期間の5月29日までを想定し、自社運営においてガイドラインに沿った観点での運用に課題がないかを検証していくという。また、今後数週間のうちに他社ホテルへも「ホテルシェルター」の導入を進める計画で、複数地域でのホテルへの導入が完了した後、予約プラットフォームを正式にローンチする予定という。
画像提供:CHILLNN