シングルマザーと子どもに支援を 「ひとりじゃないよPJ」発足
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で困窮するシングルマザーと子どもへの支援を呼びかけたいと、タレントの小島慶子さんや、女性の就労促進に取り組むWill Lab 代表取締役の小安美和氏ら7名が呼びかけ人となり、支援団体の情報を掲載したサイト「ひとりじゃないよPJ」が7日に発足した。
厚生労働省の「全国ひとり親世帯等調査」によると、シングルマザーの平均年収は約200万円で、シングルファーザーの約半分。貧困率は5割を超えるという。コロナ禍で真っ先に打撃を受ける可能性があるのは、120万世帯を超える母子世帯であるとして、同プロジェクトはシングルマザー支援に焦点を当て、女性や子どもたちを支援するおよそ20の団体の情報をサイトに掲載。政府からの10万円給付金などの寄付を考えている人を、困っている女性や子どもの支援につなげたいと寄付を呼びかけている。
同プロジェクトは全国のシングルマザーを対象に5月1日から3日までにインターネットでアンケートを実施し、124人から回答を得た。新型コロナの感染拡大の影響で91.9%が経済的な影響を受けており、82.3%が「苦しい」と回答。心理面では、96.8%がコロナの影響による不安やストレスを感じており、47.5%が相談したり解決を支援したりしてくれる人がいないと回答し、シングルマザーが危機の中で一層孤立するリスクが懸念される結果が出た。今必要な支援としては、「いますぐの現金給付」という声が74.8%と圧倒的に多く、食糧や家賃など生活の維持や、就労支援の声も挙げられた。
プロジェクトの委員会は「最も影響を受けやすく、孤立しやすい層としてシングルマザーの声に耳を傾け、必要とされる支援に気付き、思いやりの環を広げていくことを通し、誰一人取り残さない社会への一歩につながっていくことを願っている」としている。