世界都市力ランキング　1位は4年連続ロンドン、東京は4位維持

森記念財団都市戦略研究所は14日、2015年版「世界の都市総合力ランキング（GPCI）」を発表した。1位は4年連続でロンドン、2位はニューヨーク、3位はパリ、4位には東京が入った。上位10位の顔ぶれは昨年と変わらなかったものの、香港が前回の9位から7位へと上昇し、5位のシンガポールは東京との差を縮めている。

GPCIは、「経済」、「研究・開発」、「文化・交流」、「居住」、「環境」、「交通・アクセス」の6分野に対し、70指標からスコアリングを行い、分野別ランキング、総合ランキングを作成している。

東京は経済1位、研究・開発2位、文化・交流5位と上位だったものの、居住15位、環境13位、交通・アクセス11位と、インフラ面での弱点が明らかとなった。ロンドンは居住19位と東京より低いものの、環境8位、交通・アクセス2位とインフラ面で上回り、2012年ロンドンオリンピックを契機にテコ入れしてきた文化・交流がダントツで1位になっている。同研究所は、東京も2020年オリンピックに向けた海外からの訪問者増や環境整備により、向上が期待できるとしている。

（写真はイメージ）