コロナ禍の教育現場を支援 子どもの特性を測る「NOCC教育検査」無料提供開始
塾、学校、大学向けの教育支援サービスを運営するトワール(大阪市北区)は13日、子どもの思考力・性格の特性などを科学的に測定し、個々に最適な指導方法を提案する「NOCC教育検査」を、国内の小・中・高校を対象に無料で提供すると発表した。
新型コロナウイルス感染症の影響で、教員と児童・生徒の直接的なコミュニケーションが減っているため、それぞれの学習意欲や状態などを正しく把握して接することが難しくなっている。また保護者も、在宅で子どもと接する時間が長くなったことで生じる親子間の衝突や、勉強や課題のサポートなどに苦悩している。
このような社会背景を受けて、同社は子どもの特性や状態を科学的な根拠に基づいて定量化する「NOCC教育検査」と、その結果から導き出される個々に合った褒め方、叱り方、課題の与え方などを学校に無料提供し、教員と保護者を支援する。検査は、web上でIQ・EQを測定する選択問題や、学習環境などを調査する問題に回答する。問題数は100~120問で、回答に約20分ほどかかる。学習効果に大きく影響する思考力や協調性などを定量化することで、教員や保護者はそれぞれの特性に合った指導方法・接し方などが分かる。学期ごとなどに検査を実施することで、授業への満足度や興味、成績に対する自信、それらが進学や日常に役立つと思っているかどうかを詳細に分析することができる。さらに、教員の教え方が、どのようなタイプの子どもたちのやる気や満足度に、どう影響を与えるかを定期的に分析することができる。
無料提供の対象は、小・中・高校の教員と教育委員会の担当者。申し込み期間は6月15日から7月15日まで、検査の有効期限は12月31日までとしている。生徒の学習意欲や精神面の状態を確実に把握し、個々に合った適切なアプローチが求められる。
(写真はイメージ)