国際情報オリンピック、日本人高校生4名が金銀メダル獲得
文部科学省は24日、第32回国際情報オリンピックに参加した生徒4名が、それぞれ金メダル2個、銀メダル2個を獲得したと発表した。4名は特に優秀な成績をおさめたとして、文部科学大臣表彰も受賞した。
国際情報オリンピックは高校生以下の生徒を対象として、数理情報科学の問題解決能力をもつ生徒を見出し、その能力の育成を助けるとともに、各国の選手や教育者同士の国際交流を図ることを目的としている。1989年にブルガリアのプラベツで第1回が開催されて以来毎年開催されており、今年の第32回シンガポール大会はオンラインで開催された。9月13日から23日まで、87カ国・地域から343名が参加した。
日本からは4名の高校生が参加し、以下の通り全員がメダルを獲得した。
金メダル
・松尾凜太朗さん(麻布高等学校2年)
・米田優峻さん(筑波大学附属駒場高等学校3年)
銀メダル
・星井智仁さん(筑波大学附属駒場高等学校3年)
・米田寛峻さん(開成高等学校3年)
国際情報オリンピックで出題される問題では、原則として、与えられた問題を解くことと、効率が良いアルゴリズムや質の良いアルゴリズムを考え出し、そのアルゴリズムに基づき正しく動作する解法プログラムを作成することが求められる。競技日は2日あり、選手は各競技日に5時間で3問を解く。問題は、実社会で直面する様々な課題を模したものとなっており、それを数理情報科学によって解決する数理的な問題解決能力(数学的な理解力、分析力、思考力、発想力など)が強く求められる。
(写真はイメージ)