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凸版が多言語WEB連絡帳システムを開発 教員と外国人保護者をつなぐ

凸版が多言語WEB連絡帳システムを開発 教員と外国人保護者をつなぐ

凸版印刷は9日、教育現場において日本に住む外国人児童の保護者と教員のコミュニケーションを支援する「多言語WEB連絡帳システム」を開発したと発表した。教員が保護者へ連絡する際、WEB上で送信先と定型文を選択すると、保護者の元に予め設定しておいた言語でメールが届く仕組みで、教育現場において課題となっている教員と保護者間の言葉の壁をなくすことを目指している。

日本に住む外国人の増加に伴い、教育機関に在籍する外国人児童の数は増加傾向にあり、国籍も多様化している。そのような中で教員と外国人児童やその保護者との意思疎通の難しさが課題となっている。

凸版印刷は、これまでにも多言語コミュニケーションを支援する多言語音声翻訳アプリを自治体や学校、医療機関に向けて提供しており、2020年6月からは総務省による委託研究「多言語翻訳技術の高度化に関する研究開発」に取り組んでいる。

今回開発された連絡帳システムは、日本語の他に英語、中国語(簡体字)、ベトナム語、ポルトガル語(ブラジル)、スペイン語、フィリピン語、ネパール語、ウルドゥー語の9言語が選択できる。また、将来的にはAI翻訳技術を活用したテキスト翻訳機能を同システムに搭載する予定。

同社は来年の1月~2月末までの期間、教育機関における実証実験を実施し、その後は自治体や医療機関などに向けてもサービスの拡充を目指すとしている。

(写真はイメージ)