電動キックボードの自転車レーンでの走行実証 国内初
国内電動キックボード事業者を中心として構成するマイクロモビリティ推進協議会に参画するEXx(東京都港区)、mobby ride(福岡県福岡市)、Luup(東京都渋谷区)の3社は16日、産業競争力強化法に基づく「新事業特例制度」を用いた電動キックボードの公道(特定エリアの車道と自転車レーンのみ)での実証実験の計画が6日に認定されたことを発表した。今後、3社は日本初となる自転車レーンでの走行実証を実施する予定だ。
通常、電動キックボードは法令上原動機付自転車に該当するが、今回認定された「新事業特例制度」により、3社が実施する実証実験では特定エリアにおける普通自転車専用通行帯(自転車レーン)の走行が可能になる。
なお、これらの特例措置は、認定を受けた新事業活動計画のもと実施される実証にのみ適用されるため、認定を受けていない事業者や個人の電動キックボードの走行に関しては、上記の特例措置は適用されない。
実証実験の実施期間は2020年10月中旬以降から2021年3月末まで。実施エリアはEXxが東京都世田谷区の全域、渋谷区の全域、神奈川県藤沢市の全域、千葉県柏市の一部エリア、mobby rideは福岡県福岡市、広島県尾道市、愛媛県今治市、兵庫県神戸市(いずれも一部のエリア)、Luupは東京都千代田区の一部エリア、新宿区の一部エリア、世田谷区の全域、渋谷区の全域となる。
マイクロモビリティ推進協議会は2019年5月に設立。電動キックボードの事業者が中心となり、新たなマイクロモビリティ技術の社会実装に向けて取り組んでいる。現在同協議会に参加する企業と団体は、先述の3社とBird Rides, Inc.、Lime、長谷川工業。超少子高齢化社会における買い物難民の増加や高齢者の自動車事故などの課題を、マイクロモビリティの社会実装を通して解決すべく活動している。
(写真はイメージ)