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ドイツのクリスマスマーケット中止続出

コロナ第2波受け、ドイツのクリスマスマーケット中止続出

欧州各国で新型コロナウイルスの第2波が拡大しており、22日にはドイツでも初めて、1日の新規感染者数が1万人を突破した(ロベルト・コッホ研究所調べ)。危険値とされている、「7日間で人口10万人当たり50人以上の新規感染者」が確認されいる自治体はドイツ全体の3分の1。ベルリン、フランクフルト、ケルンなどの大都市では10万人当たり100人以上の新規感染者が報告されている。
この事態を受けてドイツ全体ではマスク着用義務の強化、集まりの人数制限、レストランやバーなどの営業時間の短縮といった社会生活制限が強化されている。

ドイツ国内では、通常11月下旬から各地で開催されるクリスマスマーケットの中止を発表する自治体が続出。その一方で、コロナ対応を設けた上での制限付き開催を発表するところも出ている。

今年、中止が発表されている有名なクリスマスマーケットは、ユネスコ世界遺産のケルン大聖堂前のクリスマスマーケットや、巨大なクリスマスツリーで知られるドルトムントのクリスマスマーケット。また、ドイツ最古の大学町ハイデルベルクや、芸術家コロニーの島として知られるフラウエン島も中止を発表した。

一方で、天使の姿に扮した「クリストキント」のオープニングで知られるニュルンベルクや、ドイツ最古のクリスマスマーケットとされるドレスデンでは、マスク着用義務やアルコール販売の制限を設けるなど、コロナ対応を図った上での開催を予定している。

クリスマスマーケットは、クリスマス前の約4週間の期間、飲食やおもちゃ、装飾品などの屋台が各都市の中央広場などに立ち並ぶ、ドイツの冬の風物詩。これを目当てにしたクリスマスマーケット・ツーリズムも盛んで、ばく大な経済効果をもたらす観光資源としても知られている。

冒頭の写真は、制限付きの開催が発表されているドレスデンのクリスマスマーケット。
 

*追記
10月26日にニュルンベルク市も、今年のクリスマスマーケット開催中止を正式に発表した。
 

ドイツ クリスマスマーケットめぐり 2018