ゼンリン、KDDI、イームズロボティクス、佐伯海産、佐伯市、大分県は2日、11月30日から12月2日に実施した、生産者マップを活用したドローンによる農産物の自動集荷と「道の駅やよい」での即売のサービス実証に成功したことを発表した。
大分県では、IoTやロボット、ドローン、アバターなどの先端技術を活用した地域課題の解決など、ドローン物流の社会実装を推進している。また今回の実証の場である佐伯市弥生にある「道の駅やよい」では、高齢化による担い手不足と免許返納によって農産物を出荷する生産者数が最盛期から減少し、新鮮な農産物の荷量確保が課題となっていた。高齢者の活躍の場を広げ、地域の生産消費拠点である道の駅の売り上げ向上につながる新たな配送手段としてのドローン活用について検証・分析するため、今回「道の駅やよい」をフィールドとして実証を行った。
今回の実証実験では「道の駅やよい」に出荷している生産者の情報を生産者マップで可視化し、効率的にドローンで集荷できるルートを設定した。ドローンが農産物の集荷先まで自動飛行し、農産物を集荷。集荷した農産物を「道の駅やよい」の店頭へ陳列・販売した。
同実証は大分県の「ドローン物流活用推進事業委託業務」として実施。今後は実証結果の検証・分析を通じてドローンの最適な自動集荷ルートの設計と検証飛行により、技術面・実運用の課題を明らかにしながら、佐伯市の新たな配送手段としての活用可能性を検討し、新たなビジネスモデルを通じて大分県の地域課題解決と地方創生を目指す。
写真提供：ゼンリン