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オラクルがIoTを活用して除排雪作業の見える化 富良野市で実証実施

オラクルがIoTを活用して除排雪作業の見える化 富良野市で実証実施

日本オラクルは23日、北海道富良野市が実施する「IoT除排雪効率化実証実験」においての分析基盤に同社のクラウド技術が導入されたと発表した。この実証実験は除排雪作業を見える化して除排雪車両の走行ルートの最適化や作業時間やコストの削減などの作業効率化を目的として、富良野市とTIS北海道が共同で行うもの。2020年12月から2021年1月までの除排雪業務においてデータ収集および分析、可視化を行う。

富良野市は年間降雪量が過去5年平均で550cmを超え、除排雪作業に大きな予算を投じてきた。一方で人材の不足、人件費や除排雪車両維持のコスト増加という課題もあった。

今回の実証実験では、稼働する6台の除排雪車両にGPS機能を持つ端末を設置。IoTを活用し車両の走行データおよび職員の業務記録をリアルタイムに収集し、それらのデータを地図やグラフで可視化し、除排雪作業の見える化を図る。それらの作業データに市民からのフィードバック、気象データ、パトロールカーの出動記録などの関連データ、過去の業務実績などを合わせて分析することで最適な走行ルートの割り出し、作業時間およびコスト削減を図る。

実証実験でのデータの分析および可視化ツールとして、オラクルの「Oracle Autonomous Data Warehouse」および「Oracle Analytics Cloud」を活用。前者はクラウドデータ管理基盤として用い、走行ルートの距離測定などの空間分析機能を持つ。後者はデータの可視化、予測分析、機械学習などの機能を備える。

富良野市は実証実験で得られた成果を基に他の地域との連携も強化し、除排雪事業のさらなる効率化を図っていくとともに、ゴミ収集車など他の業務車両運用効率化への応用を目指し、スマート・モビリティの実現を目指す。

(写真はイメージ)