1~9月度の訪日外国人数 昨年超え1448万人
21日、日本政府観光局(JNTO)は2015年1~9月の訪日外国人数の累計を発表。前年同期比48.8%増の1448万7600人となり、年計として過去最高だった2014年の1341万人を、すでに9月10日時点で超えたという。このままのペースを維持すると、2015年は年間1995万人超となり、政府の「2020年に2000万人」という目標を前倒しで達成する可能性が高くなった。
9月までに昨年超えを達成した国は、7月に中国、8月に香港、9月に韓国とフィリピンとベトナム。特にアジアが順調だが、9月は中国の中秋節、韓国の旧盆休暇などで休日が多かったことも需要喚起の一因。また格安航空会社(LCC)を中心とする航空路線の拡大や査証(ビザ)発給要件の緩和、円安と昨年10月からの消費税免税制度の拡充による、日本での買い物の割安感などの影響も大きいとしている。
1~9月累計では、中国が前年同期比114.6%増の384万人、韓国が同43.1%増の286万人、台湾が同30.7%増の277万人、香港が同68.5%増の111万人と続く。欧米でも前年比20%程度上昇しており、米国が同14.5%増の76万人、カナダが同27.0%増の17万人、英国が同19.3%増の19万人、フランスが同21.0%増の16万人となっている。
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