キッズデザイン賞受賞 主体性と創造力を育むオンラインイベントレポート
「体験を経験に。親子ワクワクの出会いが、子どもの未来を広げる!」をコンセプトに活動するウィーケン(愛知県名古屋市)は9月23日、オンラインイベント「あったらいいな!プロジェクト」の第二弾として「あったらいいな!こんな世界のお祭り」を開催した。
同社は小学生向けオンライングローバルスクールなどを開催し、子どもたちが世界の広さと多彩な選択肢に出会う場を提供している。「あったらいいな!プロジェクト」とは、子どもならではの自由な発想から出た「あったらいいな」を集めて、実際に社会に提案する企画。
コロナ禍のオンラインの強みを生かした方法で子どもたちの世界への知的好奇心を育み、感性と創造力を豊かにするプログラムとして、第15回キッズデザイン賞「BEYOND COVID-19特別賞」を受賞した。
「あったらいいな!こんな世界のお祭り」では、約50人の子どもたちが、双方向・対話型のオンライン授業で世界のお祭りについて知識を養いながら、各自が好きな国を選んでその国にまつわるお祭りを考えた。
講師の「夏祭りって何のためにあるの?」「世界のお祭りで知っているものある?」といった問いかけに、積極的に手を挙げ発言していく子どもたち。自ら、間違いを恐れずに意見を主張する子どもたちの姿は活き活きとしていた。
矢継ぎ早に発言が飛び出す背景には、子どもの主体性と個性を尊重した、環境づくりと声かけへのこだわりがある。子どもたちが安心して自分の意見を発信できるよう、発言は否定せず受け止めること。そして、正しい答えではなく、子どもたちが考えたことや、なぜそう考えたのかを大切にしているという。
また一方、講師は教える存在ではなく、共に考える存在として位置付けられている。世界で活躍できる人材に成長してほしいという考えから、授業では欧米のように自分の意見を臆せず発信し、ディスカッションできる場づくりを心がけているという。
この日、オンライン授業に参加した小学4年生の女の子からは、「先生の授業や、ほかの子の意見をいっぱいきけて、こんな地域にこんなお祭りがあるのかとわかっておもしろかったです。ふだんしずかそうな国が、あかるい祭りをしたら、国があかるくなるんじゃないかと思いました」という感想が寄せられた。
「正解のないことを楽しく自由に、自分で考えられるようになってほしい」という講師の言葉どおり、子どもたちは即座に自分のアイデアを紙に書き出した。出来上がった作品は、ウィーケンのホームページで10月10日まで投票を受け付けている。
投票開始!小学生が考えた「あったらいいな!こんな世界のお祭り」│オンライン
同社は、「学校では学ばない内容について、いかに子どもたちに好奇心をもってもらい、自分ごと化して夢中になってもらうかを追求している。そのためのカリキュラム作りを工夫しながら、今回のように実社会へのアクションにつながる企画を今後も開催していきたい」と述べた。
子どもたちが様々な世界や選択肢に出会い、主体的に考える力を養う機会が増えていくことで、未来の世界がより楽しく、新しく、個性的に、活き活きと形作られていく可能性が広がるだろう。
画像提供:ウィーケン