9月のアルバイト平均時給974円 前月比6カ月ぶりに減少
総合求人サイトを運営するディップ(東京都港区)は20日、9月のアルバイト時給データを公表した。平均時給は974円で、前月比12円減、前年比18円増となり、前月比が6カ月ぶりに減少した。エリア別に見ても全エリアで減少し、職種別では12職種中9職種で減少した。ただ、全国平均の前年同月比は28カ月連続で上昇しており、長期的には時給は上昇傾向にあるといえるだろう。
エリア別で集計されたのは関東(7都県)、東海(4県)、関西(6府県)、九州(沖縄含む8県)の4エリア。関東の平均時給は1004円(前月比6円減)、東海は978円(同11円減)、関西は985円(同6円減)、九州は877円(同10円減)と、4エリアとも前月を下回った。ただし4エリアとも、前年同月比では上昇している。
職種別では、前月比で増加した3職種は「医療・介護・福祉」(1072円、同12円増)、「理美容・専門職」(879円、同9円増)、「販売」(916円、同8円増)であり、他の9職種では減少した。特に「営業」(1139円、同47円減)、「オフィス」(974円、同30円減)の減少が大きかった。高時給ランキングでは、「塾講師・家庭教師」(1476円)が7カ月連続で1位となり、「薬剤師・登録販売者・薬局」(1433円)、「SE・PG・エンジニア・運用」(1274円)が続いた。
集計対象は、アルバイト求人サイト「バイトル」に掲載された求人広告データで、9月の件数は約10万件(前月比15%増)だった。
(写真はイメージ)