ウェブサイトで「青い地球」の姿を毎日公開 NASA
NASA (米航空宇宙局)は19日、新しいウェブサイトをオープンした。この新サイトでは毎日、地球の太陽に照らされている側の画像、つまり「青い地球」の様子を見ることができる。画像は地球から100万マイル(約160万km)離れたところにある宇宙気象観測衛星(Deep Space Climate Observatory, DSCOVR)上のNASAのカメラにより撮影される。得られた情報や成果は、新しい知見を得るため世界中の研究機関に無償で提供するという。
1日に1回、NASAの多色画像カメラ(Earth Polychromatic Imaging Camera, EPIC)で12時間から36時間前に撮影された新しいカラー画像が、少なくとも12枚ほど公開されるとのこと。この画像は自転する地球の姿を捉えており、1日の地球全体の様子を見ることができる。このカメラは、紫外線から近赤外線領域に渡る複数の異なる狭帯域フィルターを用いて10枚一組の画像を撮影し、これをもとにさまざまな成果物を作り出すことが可能。科学者はEPICの画像により、植生、オゾン、エアロゾル(大気中の微粒子)や雲の高さなどの日々の変化を観察することができる。地球のカラー画像を作るためには、このうち赤、緑、青のチャンネル画像が用いられる。
このカメラの分解能については、「DSCOVR EPICは、おおよそ6.2~9.4マイル(10~15km)ぐらい」とNASAのゴダード宇宙飛行センター(Goddard Space Flight Center)、DSCOVRプロジェクト・サイエンティストのアダム・サボー氏は述べている(ここで分解能とは、このカメラで実際に見分けることができる最小の距離を意味する)。
EPICからの日々の画像は以下のサイトで見ることができる。
http://epic.gsfc.nasa.gov/
画像提供:DSCOVR EPIC