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津波に遭うも全員が助かった震災遺構、浪江町立請戸小学校

福島県浪江町立請戸うけど小学校は、港町だった請戸地区にたたずむ小さな小学校だ。東日本大震災当時、早く帰宅していた1年生を除く児童82名と、教員全員が避難して無事だったが、1階の天井を超える高さの津波に遭い、校舎はボロボロになった。震災の脅威や教訓と共に地域の記憶を後世に伝えようと、福島県内で初となる震災遺構として、2021年秋にオープンした。

校舎に入ると、津波によってはがされた壁や天井、倒されてさびたロッカーなどがそのまま存在していた。

ありとあらゆるものがはがれている普通教室
4~6年生は、この保健室を通って校庭に避難した
ほこりをかぶったパソコンと、さびたまま並んでいるスコップ。黒板には「前を向いて生きていくのですよ」と、当時書かれたメッセージが残っている。
津波で押されて積みあがった給食室の器具
児童らは徒歩で近くの大平山へ避難し、その後は通りかかったトラックの荷台に乗って役場までたどり着くことができた
比較的きれいなまま残っている2階は資料館になっている
震災後に書き込まれた応援メッセージが保存された黒板。時計は津波のあった時刻のまま止まっている。
津波は、人の頭をはるかに超える青い看板の高さまで到達した
小学校の周りは草地になっている

営業時間:9時30分~16時30分(最終入館16時)
休業日:毎週火曜日
料金:一般300円、高校生200円、小中学生100円
アクセス:常磐自動車道「浪江IC」から約25分、JR常磐線「浪江駅」からタクシーで約15分