震災遺構〜津波・火災から全員が助かった旧気仙沼向洋高校
2011年3月11日の東日本大震災の際に、12mの津波が襲った気仙沼市。市内では、津波の後に漏れ出した重油に引火し大規模な火災も発生した。津波や火災等で1143人が亡くなり、212人が未だに行方不明者となっている。
海から約150mしか離れていないにも関わらず、生徒や教員など全員が助かった旧気仙沼向洋高校の校舎は、当時のままの形で「気仙沼市 東日本大震災遺構・伝承館」として保存されている。
当時、向洋高校には生徒・教職員・工事関係者がいたが、生徒170名は避難所へ避難し無事、教職員20名は重要書類などを保護するために学校に残ったが、校舎の改修工事を行っていた工事関係者25名と共に屋上へ避難して無事だった。館内には校舎の現状の展示の他、当時の気仙沼市内の写真や、人々がどのようなルートで避難しようとしたのかを検証した映像などが展示されており、津波災害の教訓を残している。
所在地:宮城県気仙沼市波路上瀬向9-1
開館時間:4~9月9時30分~17時、10月~3月9時30分~16時
休館日:毎週月曜日、年末年始、祝日の翌日(土日、GWを除く)
料金:一般600円、高校生400円、小・中学生300円(団体料金有)