日本人宇宙飛行士候補者選抜、205名が第0次選抜に合格、1次選抜へ
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月28日、宇宙飛行士候補者の書類選抜に合格した2266名に対して第0次選抜試験を行い、205名が合格したと発表した。内訳は男性が188名(91.7%)、女性が17名(8.3%)だった。年代別では20代以下が61名、30代が107名、40代が31名、50代が6名、60代以上はいなかった。
日本が米国提案の国際宇宙探査に参画することを2019年10月に決定した後、JAXAでは月周回有人拠点「ゲートウェイ」への搭乗や月面における活動を想定し、若干名の新たな日本人宇宙飛行士候補者を昨年12月20日から今年3月4日まで募集した。
健康診断結果の提出期限である4月4日の時点での応募総数は4127名で、内訳は男性が3204名(77.6%)、女性が919名(22.3%)、他を選択した者が4名(0.1%)だった。年代別では20代以下が811名、30代が1850名、40代が973名、50代が424名、60代以上が69名。この応募総数は、これまで最高だった前回の963名と比べ約4.3倍と過去最高だった。
4127名が提出した応募書類について、応募資格を満たしているかの確認と医学に関する審査を行った結果、合格したのは2266名だった。内訳は男性が1778名(78.5%)、女性485名(21.4%)、他を選択した者が3名(0.1%)だった。年代別では20代以下が483名、30代が1084名、40代が513名、50代が163名、60代以上が23名。
また、書類選抜の合格者2266名に対して、第0次選抜として英語試験を5月8日に実施し、英語試験合格者のみ一般教養試験等を5月29日に実施した。英語試験の合格者数は1407名。内訳は男性が1113名(79.1%)、女性が292名(20.8%)であり、他を選択した者が2名(0.1%)だった。
今後の予定は、第一次選抜を7月18日~8月9日に日本国内(オンライン実施を含む)で分散して実施し、第二次選抜を10月下旬~11月上旬にJAXA筑波宇宙センターやJAXA東京事務所等で実施する。第一次選抜では一次医学検査、医学特性検査、プレゼンテーション試験、資質特性検査、運用技量試験が行われ、第二次選抜では二次医学検査、医学特性検査、面接試験(英語、資質特性、プレゼンテーション)が行われる。
そして2023年1月頃に第三次選抜が行われ、この最終選抜の結果が判明するのは2023年2月頃になるという。
画像提供:JAXA