スマホでの動画視聴と買い物が大幅増 日本のネット利用調査
日本の5月時点でのインターネット利用動向は、モバイル(スマートフォンと従来型の携帯電話)からのアクセスが26.3%となり、特にスマホでの動画視聴とオンラインショッピング利用で増加していることが分かった。米国のメディア測定・分析会社コムスコア日本法人(東京都港区)が10月29日に発表した。
日本のモバイルユーザーは1億324万5000人と、米国に次いで2位となり、そのうち55歳以上の割合は39.2%と、世界で最も大きな割合となった。トラフィック(インターネットのアクセス)を見ると、PC以外(「モバイル」、「タブレット」、「その他」の合計)が2014年5月の29.7%から31.0%に増加した。全体のネット利用時間も増加しているため、PC以外のトラフィックが大きく増加していることが分かる。
特にモバイルの動画視聴が大きく増加している。PCからの1人あたりの平均動画視聴本数が昨年の295.0本から238.5本に減少し、代わりにスマホでTVや動画を視聴したユーザー数は905万6000人から946万1000人へと増加している。
オンラインの小売業に関しても、モバイルで「店舗の場所を調べる」「商品の価格を比較」「商品/サービスを購入」を月に1回以上するユーザー数がそれぞれ50万人以上増加した。モバイルサイトでの購入金額も上昇し、特に購入額が1万~2万円のユーザー数が113万4000人から145万8000人へと、最も大きく増加した。
一方でPCも、インターネットアクセスの69.0%を占め、PCでのネットユーザーは7365万6000人(世界第4位)と、依然として無視できない位置を占めている。そのため同社は「モバイルサイトと併せたマルチプラットフォーム戦略が鍵」と述べている。
(写真はイメージ)