安倍首相「2020年までに自動運転自動車を可能に」
5日、安倍晋三首相は首相官邸で行われた第2回「未来投資に向けた官民対話」において、2020年オリンピック・パラリンピックでの無人自動走行による移動サービスや高速道路での自動運転を可能にする方針を決定した。
同対話は、官庁からは首相のほか、麻生太郎副総理、甘利明経済再生担当大臣、菅義偉官房長官などが参加し、民間からはトヨタ自動車代表取締役社長豊田章男氏、IoT推進ラボ座長の冨山和彦氏、アマゾン副社長ポール・マイズナー氏などが参加した。民間側から先進企業の投資動向と課題について発表し、議論された。自動運転自動車の活用や拡大、小型無人機ドローンによる荷物配送技術の拡大や同技術を推進するためのインフラ整備、人工知能の各業界への活用などの第4次産業革命が焦点となった。
首相は「世界に先駆けた第4次産業革命はスピード勝負であり、自動走行、ドローン、健康医療は、安全性と利便性を両立できる有望分野だ」と述べた。自動運転を2020年までに可能とするため、2017年中に制度やインフラ整備をすること、3年以内にドローンを使った荷物配送を可能にすること、人工知能を活用した医療診断支援システムを3年以内に現場で活用できるようにすることなどの方針を決定した。
画像提供:首相官邸ホームページ