家の中の安全について学ぶ小学生向けプログラム LIXILが推進
LIXILは25日、小学生向け出前授業「安全教育授業プログラム~家の中の安全を考えよう~」の2022年度の活動について報告した。同プログラムでは、小学校低学年や過疎地域などの子どもを対象に新たな教材開発にも取り組み、「消費者教育教材資料表彰」において、2年連続で優秀賞を受賞した。
日本国内では、2019年時点で年間1万3800人が家の中の事故で亡くなっており、これは交通事故による死亡者数の約4倍に相当する。子どもが多くの時間を過ごす家の中で事故に遭わないようにするため、また主体的に行動して安全に暮らせるようにするための教育が必要になっている。
「安全教育授業プログラム~家の中の安全を考えよう~」は、身近な事例ドラマを視聴しながら「家の中に潜むキケン」について学び、事故を未然に防止する方法について、子どもたちが自ら考え行動することを促すプログラム。ドラマでは、段差でのつまずきや風呂場での事故などが取り上げられている。
同プログラムは2014年からスタートし、2022年度までに延べ110校の小中学校で出前授業を開催、6735名の小中学生が参加した。直近では、小学校低学年向けの分かりやすいアニメーション動画も制作された。さらに、過疎地域の子どもたちにも教育機会を提供するため、新たにオンライン授業の教材を開発した。これらの取り組みが評価され、消費者教育支援センターが主催する「消費者教育教材資料表彰」の優秀賞を2年連続で受賞している。
同社はこれらの活動を推進することで、SDGs目標11「住み続けられるまちづくりを」、目標12「つくる責任 つかう責任」に貢献するとしている。
写真提供:LIXIL