「木津高校仮説」に注目集まる 高校生によるクマムシ研究

京都府立木津高校(京都府木津川市)の科学部が、クマムシの観察結果から考えた「木津高校仮説」が注目を浴びている。

「木津高校仮説」の内容は、「クマムシの肢は循環器であり、移動手段でもある」というもの。クマムシは体長1mm以下の身近にいる微小生物で、乾燥時に代謝を止めて耐える能力を持つ。同校科学部員は6年間この仮説に基づいてクマムシを観察研究してきた。同校が3年前に科学技術振興機構(JST)の科学部活動振興プログラムに採択されたことから、この仮説を各種学会や発表会で報告するようになった。

同研究は10月に、京都大学アカデミックデイ2015において2位となる「アカデミックデイ賞」を受賞。京都総合文化祭自然科学部門発表会では奨励賞を受賞した。今月、「まほろば・けいはんなSSHサイエンスフェスティバル」の日本学生科学賞生物部門で京都府代表となり、現在中央審査中だ。同校部員は「採択され念願の中央での報告会で発表ができればいいなと思っています」と結果発表を心待ちにしている。

(写真はイメージ)