日本出版販売（東京都千代田区）は1日、日販図書館選書センター（以下、選書センター）が主催する学校図書ランキング「図書館員がえらぶ 選書センター大賞2023」の結果を発表した。
「図書館員がえらぶ 選書センター大賞」は、2021年12月に選書センターの開設5周年を記念して開催された企画で、今年が3回目の開催となる。全国の図書館員によって選ばれた学校図書のトレンドを映すランキングとして、図書館をはじめ小中学生向けの選書の参考として活用してもらい、学校図書館をより盛り立てることがねらい。選書センターのコンシェルジュがNDC（日本十進分類法）の分類別に各10冊、合計120冊を選出し、全国の学校司書、公共図書館司書が分類ごとに最大3冊ずつ投票を行った。
今年の大賞・総合第1位は『給食室のいちにち』（大塚菜生（文）／イシヤマアズサ（絵））。身支度、検収、打合せ、調理、片づけ、食に関する指導、献立づくりまで、小学校の給食室と栄養士の現場をいきいきと描いた作品だ。
総合第2位は『その本は』（又吉直樹（著）／ヨシタケシンスケ（著））、第3位は『すごすぎる天気の図鑑』（荒木健太郎（著））となった。
NDCの分類別のトップ図書は以下の通り。
【0類・総記】
『図書委員アイデアブック』あかね書房 吉岡裕子（監修）／村上恭子（監修）
【1類・哲学 宗教】
『10代のための疲れた心がラクになる本』誠文堂新光社 長沼睦雄（著）
【2類・歴史 地理】
『知られざる縄文ライフ』誠文堂新光社
譽田亜紀子（著）／武藤康弘（監修）
【3類・社会科学】
『なぜ僕らは働くのか』Gakken 池上彰（監修）／佳奈（マンガ）／モドロカ（イラスト）
【4類・自然科学】
『すごすぎる天気の図鑑』KADOKAWA 荒木健太郎（著）
【5類・技術】
『車いすの図鑑』金の星社 髙橋儀平（監修）
【6類・産業】
『キリンの運びかた、教えます』講談社 岩貞るみこ（文）／たら子（絵）
【7類・芸術】
『日本の文化を発信！鳥獣戯画と絵巻物』あかね書房 山本聡美（監修）
【8類・言語】
『推しことば類語辞典』笠倉出版社 山口謠司（監修）／じじぃ（イラスト）
【9類・文学】
『その本は』ポプラ社 又吉直樹（著）／ヨシタケシンスケ（著）
【児童文学】
『たまごのはなし』ブロンズ新社 しおたにまみこ（作）
【絵本】
『給食室のいちにち』少年写真新聞社 大塚菜生（文）／イシヤマアズサ（絵）
「図書館員がえらぶ 選書センター大賞2023」の詳細は以下の特設サイトから。
https://sensho-c.jp/sensho_award2023/
写真提供：日本出版販売（冒頭の写真はイメージ）