サクラ便り2024〜福井県越前市・花筐公園
福井県越前市にある花筐公園で6日、桜が見ごろを迎えた。園内には約1000本の桜が咲き誇り、訪れた人々は散策コースを歩きながら桜の鑑賞を楽しんでいた。
花筐公園が位置する粟田部町は6世紀ごろ、後の継体天皇となる男大迹王が越前国の大王として長らく住んでいた。この男大迹王が後に天皇に即位することとなり都へ上る際、形見として残していった桜を人々が「筐の花」と呼んだと伝えられている。
室町時代には世阿弥がこの土地を舞台として継体天皇と恋人であった照日の前の物語を謡曲「花筐」として描いており、花筐公園はそのゆかりの地とされる。
園内では4月14日(日)まで、「はながたみさくらまつり」が開催されており、期間中は21時までライトアップが実施される。
1500年の歴史の流れに思いを馳せながら、桜を楽しめるスポットだ。