京都芸術大がクラファンを活用した育成プログラムを開始
京都芸術大学は8日、クラウドファンディングサイトを運営するCAMPFIRE(東京都渋谷区)と連携し、クラウドファンディングを活用した学生育成プログラムを開始したことを発表した。学生の社会における実践的なビジネススキルの習得と、大学が地域活性化を担う存在となることを目指す。
クラウドファンディングは、社会課題の解決や新しい挑戦をする際に、インターネット上で資金や仲間を集めることができる。CAMPFIREは地域の大学と連携することで、クラウドファンディングに関する知識を提供し、地域課題の解決における人材育成のサポートを目指している。
京都芸術大学は「藝術立国」を教育目標に掲げ、「社会と芸術」の関わりを重視した芸術教育を推進している。企業や自治体などが抱える課題を、学生たちがアート・デザインの力で解決する「社会実装プロジェクト」は年間100件以上に上る。CAMPFIREとの連携によって、学生にインターネットを利用したビジネススキルを提供し、学生の将来の可能性を広げ、芸術分野にとどまらず幅広く活躍できる人材を輩出することを目指す。
今回の連携プログラムでは、情報デザイン学科クロステックデザインコースの講義において、同社代表取締役の家入真一氏が複数回登壇し、クラウドファンディングに関する知識や実践経験を提供する。一方、受講生はクラウドファンディングのスキルを習得できるうえ、CAMPFIREのパートナーとなって実践を重ねるという進路の選択肢が得られ、他者の資金調達をサポートすることで報酬を得ながら、芸術分野以外でのビジネススキルアップと収入源の確保ができる可能性があるという。
将来的には、同プログラムの学生や卒業生が、大学周辺の店舗・施設やイベントの資金調達などをサポートすることで、同大学が地域課題解決の拠点となることを目指している。
アントレプレナーシップ教育が推進される中で、自ら課題を発見し解決する姿勢や新たな価値を生み出す能力の育成が期待される。
(写真はイメージ)