漁業や海について学ぶ副教材「いわての沿岸漁業」を県内の小5に配布

日本財団の海と日本プロジェクトin岩手は、小学校社会科の副教材「いわての沿岸漁業」を作成し、5月中旬から岩手全県の小学5年生に順次配布することを16日に発表した。

全国で有数の漁場である岩手県では、地球温暖化による海水温の上昇などにより、これまで捕れていた魚種が捕れなくなるなど海洋環境が変化している。そこで、子どもたちが海に関心を持ち、岩手の海の豊かさや大切さについて学べることを目的に作成したのが、小学校社会科の副教材「いわての沿岸漁業」だ。

副教材「いわての沿岸漁業」は全16頁で、「わかめ」や「南部さけ」といった岩手の主要水産物の特徴やその漁の方法、岩手県の海の特徴、水産物の流通の仕組みなど、漁業を中心に広く「いわての海」について学ぶことができる。また、冊子内の二次元コードを読み込むと、漁の様子などの解説動画も視聴できる。

この副教材や解説動画は、同プロジェクトのWEBサイトでも公開されている。

 

日本財団「海と日本プロジェクト」は、日本人の暮らしを支える海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもから大人までが「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げる推進プロジェクト。同教材は5月中旬から岩手県内の小学5年生の全員に1冊ずつ順次配布される予定だ。

画像提供:海と日本プロジェクトin岩手(冒頭の写真はイメージ)