動画「未来の天気予報」6/1の気象記念日に合わせて国連が公開
国連開発計画(UNDP)は5月31日、気候変動に対する認識を高め、次世代のために対策を取るよう訴える動画「未来の天気予報」の日本語版を公開した。6月1日の気象記念日を前に、全世界で気候変動に関する対話を促進し、行動を呼びかけるために、UNDPが世界気象機関(WMO)などの協力を得て制作したもの。
1分半の動画では気象予報士に扮した子どもが、「世界中で天気がおかしくなっている」「94%の子どもが熱波の影響を受け、外遊びができなくなる」などと2050年の天気予報を伝える一方で、対策を取れば「今なら予報を変えられる」と訴える。日本語だけでなく、英語、フランス語、スペイン語、アラビア語、中国語、イタリア語、タイ語などさまざまな言語版が制作され、80カ国以上で展開されている。
YouTube「未来の天気予報 〜今なら予報を変えられる〜」
WMOは4月に「アジアの気候 2023年版」を発表し、アジアでは温暖化が世界平均を上回るペースで進み、2023年も、気象・気候・水関連の災害に世界で最も多く見舞われた地域だったと報告した。加速する気候変動は社会、経済、生態系に大きな影響を及ぼすと指摘している。
画像提供:UNDP(冒頭の写真はイメージ)