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ブータンでファーストフードのように愛される、チベット料理「バトゥとモモ」 

南アジアに属し、北は中国のチベット、南はインドに挟まれているブータン王国。緯度は沖縄本島とほぼ変わりは無いが、ヒマラヤ山脈の東端に位置することから、冬は雪が降る地域もある。

ブータンでは自国の食文化や健康を守るためにジャンクフードの製造・販売が規制されており、町中でその姿を見かけることはほとんどない。

ブータンでは一般的にトウガラシを使った辛い料理が多い。あまりにも辛すぎることから観光客には提供できず、レストランでは観光客用に辛くない中華味の料理が出てくることも珍しくないという。

そんな中でも、チベット料理は辛いものが苦手な人でも食べられることから、地元の人にも親しまれている。ブータンでよく食されているチベット料理の中から、ファストフード的存在である2つの料理を紹介する。

モモ

小麦粉で作られた皮に様々な具材が詰められ、蒸して作られるモモ。日本の餃子に似ているが皮が厚めで、食べ応えがある。具材の種類は豚肉や牛肉、チーズや野菜などで、ブータンの人には豚肉のモモが人気だそう。そのままでも美味しいが、エゼと呼ばれる少し辛い薬味をつけて食べるのも美味しい。

写真中央がチーズのモモ。皮の中にチーズと野菜が入っている。味はニンニクとニラの入っていない餃子に似ていた。写真右の赤いソースがエゼで、スープ(写真左)にはパクチーが浮かぶ。

こちらは野菜のモモ。具材には肉がほとんど入っていない。

バトゥ

バトゥは山梨名物のほうとう(幅の広いうどん)に似た食べ物。写真は牛肉のバトゥで、干したジャーキーのような牛肉とパクチーが載せられていた。この時食べたのはシンプルな塩味のスープだったが、辛いスープもあるようだ。

辛いものが苦手な人でも食べられ、地元の人にもなじみの味のチベット料理。ブータンに行った際にはぜひとも試してみてほしい。