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夏休みのゲーム・動画漬けから脱出 ADHD子育て専用書籍を無料配布

パステルコミュニケーション(東京都豊島区)は20日、無料電子書籍『ADHD子育て専用ゲーム・YouTubeばかりの毎日 脱出計画 3つのテクニック』の配布を開始した。夏休み、ADHDの特性を持つ子どもに寄り添った関わり方がわかる一冊だ。

多くの地域で熱中症警戒アラートの発令が続き、夏休みは家の中で過ごす子どもが増えている。そのため、子どもが自然とゲームをしたり動画サイトを見たりする時間が長くなりがちだが、特にADHDタイプの特性を持つ子どもは、その傾向が顕著だという。

ADHDとは注意欠如多動症のことで、不注意や多動性・衝動性の特性がみられる発達障害の一つ。子どもの約5%に症状があることが報告されている。また、ADHDタイプの特性を持つ子どもには落ち着きがない、集中力が続かない、失くし物や忘れ物をしやすいといった傾向がある。障害に対する周囲の理解がないと怒られる機会が多くなるため、自分に自信が持てず、さまざまな支障をきたすこともあるという。

こうしたADHDタイプの特性を持つ子どもは感情のコントロールが苦手なため、ゲームに負けると癇癪を起こしてしまうことがある。また切り替える力が弱いため、親から「そろそろやめなさい」などと声を掛けられてもやめることが難しいという。ゲームに集中するあまりに、親の声が届いておらず、突然ゲームをやめさせられたように感じて怒ってしまい、言い争いから親子関係が悪化してしまうこともあるという。これらの問題は、ADHDの特性を理解して対処すれば改善できるが、子どもに合った声かけを知っている親は少ないのが現状だ。

同書籍は、ADHDタイプの特性を理解してうまく付き合うための関わり方や声かけの方法、親子関係が悪くなったときの信頼関係の築き方などが、以下の3つのテクニックとしてまとめられている。

  • ゲームがやめられない子にオススメ!一声かけただけで指示が通るようになる親子関係の築き方
  • ゲームで負けるとキレる ADHDグレーキッズを落ち着かせるためのママの対応
  • ゲームやYouTubeをやりすぎる子どもがサッと次の行動に移れるようになる「予告」3パターン

子どもの考え方や見え方に寄り添いながら、親子で成長していける内容だ。

(写真はイメージ)