カードゲームで学ぶキャリア教育 マイナビが出張授業を都内初開催
マイナビ(東京都千代田区)は7日、「カードゲームで学ぶキャリア図鑑」を使った出張授業を東京都内の中学校で実施した。今年7月から全国の中学校へ無償で出張授業を提供しているが、都内の学校での実施は初めて。
学校教育では、社会的・職業的自立に向けて必要な能力を身に付けるキャリア教育の充実が図られている。しかし、幅広い職業や勤労観を教えるには、学校の負荷が大きいことや、地域によっては職業が限定されてしまうといった課題がある。
マイナビは、これまで同社が培ってきた人材に関するノウハウを生かし、業種・職種に関する知識を学ぶ出張授業コンテンツを、NPO法人企業教育研究会と共同で開発した。カードゲームを通して、世の中に1万7000以上の職種があり、100以上の業種に分かれていることや、社会はさまざまな業種が連携して成り立っていることなどを学ぶ内容。
7月から全国の中学校で出張授業を開始し、12県・19校が実施済みだ。今回、東京都で初めての実施となった渋谷区立上原中学校では、3年生92名を対象に授業を実施した。1時間目はグループでカードゲームを行いながら学習し、2時間目は同社職員が企業事例を用いて講義を行った。授業を受けた生徒からは、「“サラリーマン”というくくりでしかこれまで職業を知らなかったので、こんなにも世の中にはさまざまな仕事であふれていることを知り、とても驚きました」といった感想が寄せられた。
同社は今後3年間で47都道府県の中学校での開催を目標としている。
画像提供:マイナビ