ユースファクトチェック選手権開催 若者たちが世界大会に挑戦

中高生向けにメディアリテラシー教育プログラムを提供するClassroom Adventure(東京都中央区)は、日本ファクトチェックセンター(以下、JFC)や各国のファクトチェック団体との共催で、13〜24歳の若者たちがファクトチェック(真偽検証)の技術を競う世界大会「Youth Verification Challenge 2024」を、11〜12月に開催する。

近年、SNSの普及や生成A I技術の高まりにより、誤情報の拡散は深刻な社会問題となっており、正しい情報の見極めが困難になっている。読売新聞による調査では、日本人は米国や韓国に比べて偽情報にだまされやすい傾向にあることが明らかになった。また、総務省が2020年に行ったコロナに関する情報流通の調査では、正しい情報を見抜けなかった人が77%、その中でも若者は誤情報を拡散する割合が非常に高いことが示された。

同大会は、若者が情報のリスクから逃げるのではなく、リスクに立ち向かい、正しく情報と向き合うためのスキルを養うことを目指し、情報リテラシーを実践的かつ身近に学ぶ場として開催される。

11月23日に開催される第1ステージでは、情報を疑う力と検証スキルを謎解きゲーム形式で身につけられる教育プログラム「レイのブログ」を体験する。11月30日の第2ステージは日本大会、第3ステージでは各国の代表チームが世界大会でリアルタイム対決を行う。大会は全てオンラインで行われ、YouTubeなどの配信サービスを通じて世界中に発信される予定。

また、同大会の共催団体であるJFCは、20本の動画と関連資料を通じてファクトチェックの定義・重要性や手法について学べる「JFCファクトチェック講座」をYouTubeで公開している。専門的な知識を持たない人でも参加できる内容となっており、偽・誤情報に対して自分で実践できるファクトチェックやメディアリテラシーの知識を、事例を通じて学ぶことができる。

画像提供:Classroom Adventure