組織の⽂化的多様性を39の指標で評価 DE&Iを目指す

認定NPO法人Living in Peace(東京都中央区)は、組織における⽂化的多様性への取り組みを評価する指標「Cultural Diversity Index」の第1回認証を実施し、10月31日にその結果を公表した。15社の職場環境を評価し、その中で4社5つの取り組みを好事例として認定した。

少子高齢化や労働力人口不足の対策の一つとして、外国人労働者の受け入れが拡大しており、移住背景のある人の採用や人材の多様化を促進する企業・組織が増えている。しかし、言語や文化・慣習・宗教の違いによるさまざまな障壁や働きづらさが課題となっている。

そこで同法人は、⾔語や⽂化的背景によらず、すべての⼈が活躍できる職場環境を作るため、組織における⽂化的多様性への取り組みを評価する指標「Cultural Diversity Index」を3月に策定した。難民包摂の拡充支援組織や、学識者・企業・非営利団体が協働し、39項目からなる指標を公表した。

この指標を用いた第1回のCultural Diversity Index認証を、6月から10月にかけて実施した。難民・避難民を含む、海外からの移住背景を持つ人々も働きやすい組織・職場環境として、15社の取り組みを評価した。採点結果に応じて5つのランク(プラチナ・ゴールド・シルバー・ブロンズ・グリーン)で評価され、認証結果は以下の通りとなった。

認証ランク 認証社数 認証ランクに必要な要件
プラチナ 0社 60〜72点
ゴールド 7社 44〜59点
シルバー 2社 30〜43点
ブロンズ 1社 16〜29点
グリーン 5社

「Cultural Diversity Indexエントリー宣⾔」への同意

他法人にとっても学びの多い特筆すべき事例については、「Good Practice(好事例)」として4社5つの取り組みが認定された。社内資料の多言語化対応や、やさしい日本語と英語で表記した資料の提供、「人権を尊重する企業責任の実践のために」をテーマにした全社員向け研修の実施などが認定された。

画像提供:Living in Peace