世界で最も革新的な企業100社に日本から40社を選出 トムソン・ロイター

米トムソン・ロイターは12日、同社が保有する特許データを基に、「特許数」「成功率」「グローバル性」「引用における特許の影響力」の4つの評価軸で分析し、世界で最も革新的な企業・機関「Top 100 グローバル・イノベーター 2015」を発表した。5回目となる今年は日本から40社が選出され、昨年に続き世界最多となった。また、企業以外の機関から、初めて科学技術振興機構(JST)が受賞した。

選出された企業・機関の数は、日本が40社、2位の米国は35社。5年連続で受賞した企業も、日本はソニー、富士通、オリンパス、トヨタなど15社、米国は14社だった。また企業以外の機関から今年初めてJSTが受賞したが、海外ではフランスのCNRSやドイツのフラウンホーファー研究機構などが受賞している。

受賞数の内訳は、日本40、米国35、フランス10、ドイツ4、スイス3、韓国3、台湾1、カナダ1、オランダ1、ベルギー1、スウェーデン1。

同アワードの選出企業・機関は、MSCIワールド・インデックス(世界の主要国株価指数)の企業に対し、売上高は6.01%、雇用は4.09%、研究開発投資は1.86%上回っている。イノベーションへの投資がビジネス上の成功や世界経済への貢献に密接に結びついていることがよくわかる。

トムソン・ロイター IP & Science ビジネスの代表取締役・長尾正樹氏は、「今年も日本の受賞数が世界最多となった。日本企業は、先進的かつ独創的なイノベーションの創出と、グローバル市場における効果的なビジネス展開で、世界の技術革新をけん引していることが証明されたと言える」と述べた。

(写真はイメージ)